「人生経験マウンティング」の言うは易く行うは難し。
「人生経験マウンティング」という言葉が面白!と、思ってこちらのブログを読みました。
「人生経験マウンティング」というキャッチーな言葉うまいなあ。
この方の造語なのでしょうか?
「人生経験」によって、作品が異なってくるのは事実でしょう。
だけど、それだから「世間に受ける・受けない」、「いい・悪い」という話は別でしょう。
そういう評価って世の中での「結果」以外は、単なるその担当者の好みの問題。
言うだけなら、6歳の子供が40歳のおやじに向かって、おじちゃん馬鹿だねとか言えるわけで、それを真に受けるか受けないかの問題だと思います。
作り手っていうのは、自分の人間性を切り売りしているから、他人の評価に敏感なりがちなのでしょう。とやかく言う人に過剰に反応しやすいでしょうね。
思わず反論したくなる気持ちもわかりますが、石田衣良というふわっとした発言をする人にとやかくいうのは、くたびれ損になる気がしますね。
だって、
主題として展開されている、石田衣良のNEWSポストセブンの記事も読んだところ。
こちらの発言にはちょっとびっくりした。
石田衣良こそ、世間に乗った軽めの小説を書いていると思っていたので。
世間的に石田衣良のポジションってどこでしょう?
せんせーせんせーと周りから持ち上げられすぎて、俺はすごいぞ!となったのか、かなりハイレベルな発言だなあ…と思ってたら。
いやな予感が的中。
働き方のくだりから。これ読んだら、やばい。
世界の自由主義で豊かな国は1年間で11か月しか働いていない、ということです。夏休みを1か月とって、あのGDPを作り出しているんです。日本人は1か月余分に働いて、ドーピングしているようなものですよ。
日本の休日はそれほど少なくない。
こちらの記事によれば、
日本の休日はフランスよりは少ないがアメリカよりは多いらしく。
日数も40日と30日でそれほど差がない。実感だけで語るなら「バカンス」がない日本はまさに石田衣良がいう通りなのだが、この程度の事実を知らないのか・・・
この人は実感だけで発言しているのかなと思うと、この方はやはりふわっとした人物なのだと思わざるを得ません。普段は「校正さん」に頼っているからか…。
痛いですね。
それにしてもここだけの話っていうようなたわいもない世間話が、文字となって、議論となって、こわいですね。お二人とも、素晴らしい作品を作っているのですから、単なる発言という無形文化財で痛手をおってほしくないですね。